進化してきたのになぜ病気になるのか?「人体600万年史」書評その3

今回も本「人体600万年史」の紹介。

3回目の最終回は、人類が進化してきたにも関わらず、どうして現代になっても病気になってしまうのか、がテーマです。


本はこちら。

人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病

ダニエル・E・ リーバーマン 早川書房 2015-09-18
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人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病

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前回の記事はこちら。人類の進化から健康と病気をとらえる 「人体600万年史」

前回までの記事はこちら。

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現代でも病気はなくならない

生物学的にせよ文化的にせよ進化とは、ある環境に合うように性質が変わった結果、生存できる可能性が高まって人口が増えていくというもの。

環境に合うように進化してきたのに、なぜ今になってもガンや糖尿病などの病気がなくならないのでしょうか?

原因は2つあります。

環境に合わなくなった

1つめは環境が変わったため。

生物学的進化は、現生人類が生まれた数万年前の時点でほぼ終わっています。

人類は遺伝的にはそのときからほとんど変わっていません。

一方、生活する環境は当事とは激変しています。

つまり、石器時代に適応した性質が現代に合わなくなっているのです。

たとえば石器時代には糖質を豊富に得る機会はまずなかったため、人類にはたくさんの糖質を処理する機能は備わっていません。

逆に低血糖にならないように、危機回避のために血糖を高める機能を複数持っているくらい。

そのため、現代のように精製された糖質を多量に摂取してしまうと、それに対応できずに高血糖から肥満や糖尿病になってしまうのです。

子孫を残すことに影響しない

もう1つの理由は、進化がなぜ起こるのかということに関わってきます。

進化とは、

子孫を残す確率が増える

ことにより起こります。

つまり、子孫繁栄に関係のない性質は、たとえ病気に関係していても排除されないのです。

現代で問題になっているガンや糖尿病、心疾患や脳梗塞などは生殖を終えて中高年になってから発症するものがほとんど。つまり、たとえ病気になりやすくても、進化で排除されることはありません。

克服するには……

著者は、文化的進化の結果として現代人がこのような病気で苦しむことになったので、政府による強制や教育の充実などによって、文化的に克服できるはずだとして本を終えています。

まとめ

3回にわたって少し難しく書いてしまったかもしれませんが、それぞれの章が面白くてどんどん読み進められます。

進化の考えを根底に持っていれば、現代の問題を俯瞰できるようになります。

ぜひ1度読んでみてください。

人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病

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前回の記事はこちら。人類の進化から健康と病気をとらえる 「人体600万年史」

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