進化には2種類ある 「人体600万年史」書評その2

前回に引き続き、本「人体600万史」の紹介です。

今回は進化について、新たな気づきがありました。

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進化とは何か?

本はこちら。上下巻あります。

人体600万年史(上):科学が明かす進化・健康・疾病

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人体600万年史(下):科学が明かす進化・健康・疾病

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前回の記事はこちら。

人類の進化から健康と病気をとらえる 「人体600万年史」

この本で書かれている人類の大きな進化は以下の7つ。

  • 直立二足歩行
  • 果実以外の食物の採集
  • 脳の大型化と、それに伴う狩猟採集能力の発達
  • 旧世界への拡散と、脳のさらなる大型化
  • 言語、文化、協力の獲得
  • 農業革命
  • 産業革命

いずれも、その時代の環境において子孫を残す確率がそれまでよりほんの少しだけ上がり、その結果人口が増加してきました。

生物学的進化とは?

このうち上の5つは生物学的進化、下の2つは文化的進化です。

生物学的進化とは、遺伝子の突然変異によって性質が変わることによって起こるもの。

たとえば立って二足歩行するようになったり、脳が大きくなってグループで行動できるようになる、といったものです。

おそらく進化と聞いて普通にイメージするものはこちらでしょう。

最大でも1世代に1回しか変化が起きないため、変化は比較的ゆっくりです。

では文化的進化とはどんなものでしょうか?

文化的進化とは?

農業革命は、それまでの狩猟採集から移行して農業を始め、食料を定期的安定的に獲得できるようになりました。

大きな集団も作りやすくなり、子どもをうまく育てられる確率が高まり、その結果こちらへの進化が進みます。

もうひとつの産業革命は、化石燃料から得られるエネルギー、衛生と医学の発展によって、感染症などが激減して死亡率を大幅に減らすことができるようになりました。

この2つはいずれも遺伝子の変化は必要ではなく、獲得した文化によって引き起こされます。

1世代の間に何回もこうした変化が起こる可能性があり、それにともなって現代では指数関数的に人口が増える事態になりました。

現代もこれからも、この進化は続いていくのです。

まとめ

進化により、現代までにこうした変化が起こってきました。

わたしはこれまで、生存競争にさらされなくなった農業革命以降は進化は起こっていないと考えていました。

確かに生物学的進化は起こっていませんが、文化的進化という考え方をすると、今現在も続いているということを知ってとても面白かったです。

次回は?

今回説明したように、環境に対応するように進化してきたはずの人類が、なぜいまだにいろいろな病気に苦しんでいるのでしょうか?

それを次回にお話します。

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